8月9日

 仕事が全てを終わらせる。時間も、体力も。なんというか、気力というものを。

 

 今日はお昼の社食で味噌汁をこぼした。作りたての、熱々の味噌汁だ。白衣のメンズパンツが一着ダメになった。おまけに軽く火傷をして股間周りが長いことひりひりする始末だ。この文章を書いている今は流石に治ってはいるが。着替えるまでに何人かとすれ違ったが、全員が全員露骨に鼻から視線を逸らしたのが尚更恥ずかしかった。今後同じ状況の人を見たら、僕だけは目を逸らさないようにしよう。

 

 帰ってから即昼寝をする。シチュエーションボイスを聴きながら。僕は後輩という存在が好きだ。人生で一度もできたことがないため、理想と欲望だけが肥大化している。僕を(建前だけでも)尊敬してくれる後輩、馬鹿にしてくる後輩、全部好きだ。後輩が好きすぎて、声の良いフォロワーに後輩モノのシチュボ原稿を送りつけて読ませてもらおうとしたこともある。あの頃の僕は本当にどうにかしているが、きっと今もベクトルが違うだけで未来の僕からしたらどうにかしていると感じるんだろうと思う。

 

 小説のモチベが高い。近いうち発表できたらなと思う。とりあえずは完結をさせたい。

8月8日

 落ち着かない日が続く。文章もろくに書けやしない。社不すぎて論文提出に必要な条件を最終日にチェックする。なんとかした。ギリギリでいつも生きている。

 

 プライベートでは嫌なことが続く。正確には、僕に嫌なことが起きたわけではないのだが。関わりのある人に嫌なことが起きると、自分にそれが起きたかのようにすごく嫌な気持ちになる。共感性能が高いのではなく感受性が高いだけと解釈している。これのせいで思考回路に揺らぎ、偏りが生じるので生活を営む上でもあまり良くないと思うのだが、根元から湧き上がる感覚があり、どうも逃れられそうにない。意識して客観視点を持つしかない(それでもやはり引っ張られるのだけど)。

 

 帰宅して椅子に座っていたら珍しく猫が足の上に乗って寝始めた。久々に経験する。最近はもっぱら舐められるか餌やり人間としての役割しか果たせていなかったので、まだ覚えられていたのかと感動を覚えた。

 

 好きな女性の声について話したいと思う。

 僕が好きな声は多岐にわたる。好きというものは多い方が良いので好きになるように訓練した。その中でも一番好きなのはウィスパーボイスと呼ばれる類のものだ。

「ウィスパーボイス(ささやき声)は、声を非常に静かにし、息を多く使って話す方法です。通常の話し方とは違い、声帯をほとんど振動させずに、息の流れだけで言葉を発します。このため、音は非常に柔らかく、静かなものになります。

例えば、図書館などの静かな場所で他人に気づかれずに話したいときや、誰かを落ち着かせたいときに使われることが多いです。ウィスパーボイスは、人によっては心地よいと感じられることもあるため、リラックス効果があると言われることもあります。(by GPT-4)」

とGPT-4さんは言っているが、僕がイメージをしているのは普通に声を出しているのにも関わらず吐息混じりに聞こえるボイスの方が近い。有声音なのに無声音にも聞こえるものだ。天性の癒しボイスですね。

この癒しボイスでシチュエーションボイスを聴きたいと焦がれている。贅沢は言わない。一晩中、吐息を聴かせてくれないものか。ささやかな願いを聞いてくれないものか。ああ、青春時代、この声を持つ君がいたら、きっと全てが狂っていただろうと確信が持てる。真夏の屋上、君は僕に拒絶の言葉を突きつけるのだ。その美しい声でもって。最初は、真っ当な関係というものは望んでいなかったのだ。拒絶されるのがそれまでの人生の常だったから。一方的に貢いで、時々言葉だけ貰って。青春時代、その思い出があるだけで、あの頃の僕はまっとうに生きていけただろうに。あるいは、図書室にいる君と、小声で何でもない話をして、正しくウィスパーボイスとして囁かれ、天使の雫のような吐息を記憶に刻むのだ。願わくは、どうか誰にも見つからないでくれ、と。正しく嫉妬だ。君の幸せを望んでいるのに、僕の根源はそんなものを望んでなどいなかった。そして、教会にいる君に、懺悔をする。欲が出てくるのだ。今はどうだ。拒絶を求めていたはずが、いつのまにか君と仲良くなっていた。一度拒絶されたはずが、なぜか再び関係を結ぶに至った。君が大変な時に、連絡が来るようになった。来るはずの拒絶が、いつまで経っても訪れず、たくさんの言葉を交わして、心もきっと交わすことができて、僕の胸の内さえも伝えて、ああでも、やっぱり大切な人にはなれなさそうだな。

8月6日

 お昼前に献血を受ける。珍しく空いており、20分かからず完了した。400mlを受けるなら次は来年の2月らしい。成分献血を10月終わりに受けることになりそうだ。担当看護師が今日は運動せず家に帰って休めと何度も繰り返す。言われなければプールに行っていたと思うので、大人しく従うことにした。

 献血の後はラーメンを食べる。栄にある麺屋聖〜kiyo〜の淡竹(HACHIKU)の大盛り(980円)を食べた。一番人気と書いてあるという理由で選ぶ。貝系のラーメンということもあり、確かに魚介の風味が素晴らしかった。醤油ベースの旨みも残っており、非常に好みだった。献血で血を失っていたのも強く旨みを感じた理由としてあるかもしれない。スープ含め、全て飲む。

https://twitter.com/nagoyajc/status/1688028351125204992?s=46&t=5aG9BblU_OLjBfb8FbfJ3A

 食べている途中、隣のお客がセットの焼き豚がいつまでも来ないという理由で店員を呼んでいた。僕が注文する頃にはラーメンを半分ぐらい食べ進めており、僕のところにラーメンが届くまで15分はあったはずなので、彼はラーメンを食べ終わり、相当待ってから再度頼んだことになる。僕だったらどれだけ待つだろうかとふと考えたが、ラーメンを食べ終わってもずっと席に留まる僕を見て、店員が痺れを切らして追い出すよう話しかけるのが先かな、と思った。

 司馬遼太郎太閤記(上)」を読み進めた。実は司馬作品は記憶にあるかぎり初めて読んでいる。有名な武将の生涯を再翻訳したような本を漫画なり各種媒体で読んだことはもちろんあるが、司馬遼太郎のそれは物語としてのテイストが強いのが第一印象だ。Kindle Unlimitedに感謝である。

 今日も昼寝をした。やはり毎日させてほしい。

  

8月5日

 最近は体の調子が良い。筋トレの成果がでている可能性がある。腹筋だけはどうにかしないといけない。

 ミナミの帝王メイドインアビスラーメン大好き小泉さんの三作品が、Kindle Unlimitedで無料なので読む。有名作品だけあって面白い。今日は冷やし中華を食べたが、またしてもラーメンを食べたくなっている。明日食べよう。

 

 好きな人が二階堂奥歯先生の文章を紹介してくれた。他の人の文章は眺めたいと思うので読んでいる。まだ半分も読めてないが、何とも心に残る文章を書く人だと感じた。技術的な物というよりは相性の問題な気もする。転載禁止なのが奥ゆかしいが、彼女が紹介してくれた文章は恋のものだと思う。勘違いなら恥ずかしいが、勘違いでも良いだろう。自惚れて、勘違いして生きていこうと決めた。そういえば、フォロワーが紹介してくれた恋愛診断でも「すぐ勘違い」と書かれていた。

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これは経験上事実だ。まぁ、モテるタイプではないので異性を獲得しようと思ったら自分からアプローチするしかないし、恥をかくからと言って行動しなくなったら面白いぐらいに何も起こらない。むしろ「勘違いしやすい」という特性は、ご先祖様が子孫を残すにあたって有利に働いたまであるな、と考えたこともある。現代社会にはSNSがあるので、恥が拡散されるとドミナンスヒエラルキーだか、まあ社会的地位というものが下がったりするので不利に働く可能性もそれなりにあるが。あまり深く考えないようにしよう。

 

 人生はいつ、何の悪魔に魂を売るかだと最近は強く思う。人間として生きる以上、悪魔に魂を売らぬ道はないだろう。売らない魂もあるのだろうけど、腐るだけなんだろうな。そういった意味では、僕はもう決めている。少なくとも、ダイヤを掘り当てる直前で引き返すような真似はしないようにしたい。

 

 昼寝をした。僕は毎日昼寝をしたい。人間社会はどうして昼寝を許してくれないのだろう。休憩時間でしろということなのだろうが。

 ポケモンスリープを始めてから睡眠がむしろ軽視されてるまである。いずれは見直さなくてはならない。この後は小説を書いて寝る。